練習時間について。
- 網 渦男
- 2016年5月14日
- 読了時間: 3分

練習時間はたくさん確保できるならそれに越した事はありませんが、 社会人の場合、仕事を終えてから毎日何時間も練習するのは酷なことです。 私自身、会社勤めが終わってから毎日練習するのは大変でした。
よく週末まとめて何時間も練習するより、
毎日5分でも10分でも継続した方がよい。と言いますが、 それを実践する事自体も結構大変ですよね。 サックスを組み立てたらもう5分10分経ってしまってたりして(笑)
場所の確保もさる事ながら仕事終わりなら疲労もあります。 私自身、社会人のころは毎日1時間の練習時間をキープできた時期もありましたが、 実際、毎日1時間では現状維持が精一杯で、 スキルアップの練習には足らなかったと言うのが当時の実感です。
よく『練習時間はどれくらい取ったほうがいいですか?』 という質問を受けます。
これはその人により、状況もモチベーションも様々ですから 答えにくい質問なのですが、
アマチュアの方で、もし時間が許すなら 『スッキリするまで』とか『納得するまで』と答えております。
理想を言えば管楽器ですから毎日欠かさず練習できるのがベストです。 でもなかなかそうはいかないのが現実ですよね。
サックスはまず場所の確保が難しいし (当教室では無料レンタルブースがありますが)、 残業もあれば、仕事が終わってもさまざまなお付き合いもあるでしょう。 体調も芳しくない時もあるでしょう。
ですから、可能なときに無理ない程度に少しでも 毎日続けることが大事かと思います。
私もサラリーマン時代に練習時間を確保するのは大変でした。 時間が無ければ5分でも10分でも良いので楽器を触って
『感覚』を思い出しましょう。
音が出せる環境が無ければ音階練習をイメージして 指をカタカタするだけでも良いです。 曲に合わせて指を動かすだけでも良いです。 『エアサックス』で結構です。
もしまとまった練習時間が取れたら、 その内の半分~3/4くらいは基礎練習をすることをお勧めします。
つまらないかもしれませんがこれをやらないと 上達どころか現状維持も困難です。
悲しいかな人間は放っておくと忘却と退化の道を転げ落ちていきます。
しっかり基礎練習をして(詳しくは練習内容についての項で書きますが) 最後の1/4はご褒美で(笑)、好きな練習をしましょう。
曲を吹いても良いですし新たな発展的なテクニックの練習でもいいです。 『今日は良くやった!楽しかった!』と思える状態で終わりましょう。 そうしたら脳内でドーパミンがでて練習が好きになるかもしれません。(笑)
1週間に1回何時間もやるより毎日毎日コツコツと確実にやりましょう。 『習慣づける事』が上達への第一歩です。
では社会人から始めた初心者は永遠に上手くならないのか?ーーーー 実はそんなことはありません。
私は15年以上レッスンをしてきましたが、 短い練習時間で確実に上達する方法を考え、 数々の生徒さんに提案し、それらをきちんとこなせば、 初心者で時間のない社会人でも ジャムセッションに参加できるくらいには上達する という経験と実績があります。
ただし、それには『コツ』があります。 やみくもに練習しても駄目です。 練習しているのに上手くならないのは原因があります。
練習は根性や気合や気分でやってはいけません。 簡潔に言えば『量より質』という事です。 具体的には次の記事で述べたいと思います。
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